エシカル消費について R3.6予算質問通告文⑥
次にエシカル消費の普及啓発について伺います。
以前、公益資本主義という考え方を提唱しました。元内閣府本府参与の原丈人氏が提唱したものです。アメリカなどの企業は、会社は株主のものとして利益追求を第一義とし、仮にリストラによって会社の利益が上がって株主に利益をもたらせば、その経営者は賞賛されボーナスをもらう、といった日本では考えられない風潮があります。対照的に日本では従業員・顧客・地域社会の利益も視野に入れて動く企業がほとんどです。アメリカ型の独善的な企業のあり方は儲けも大きいでしょうが短命となるリスクも大きい。むしろ日本の企業が培ってきた社会全体までの公益を考える姿勢を重視し、公益資本主義として世界と戦っていくべきという考え方が、公益資本主義です。
この考えに私は大いに賛同します。山形県は業歴100年以上の老舗企業の割合が京都に次いで第二位。地域に密着し、地域に貢献しつつ長命を保ってきた企業が非常に多いことがわかります。公益を重視する企業を評価する公益資本主義の考えを体現しうる県だと信じます。