エシカル消費について R3.12山形県議会予算質問②
※県議会議員として予算質問した内容の通告文を掲載します。実際の質問とは若干異なります
2 エシカル消費について
さて、地方における「真の豊かさ」を実現するために、企業活動と消費者の動向が重要になってくると私は考えています。そのときに重要だと思うのは公益資本主義とエシカル消費の考え方だと提言させていただきます。小難しいことを言うなと言ったあとに、難しい言葉を出すようにも聞こえますが、簡単なことです。
以前、公益資本主義という考え方を提唱しました。元内閣府参与の原丈人氏が提唱したものです。アメリカなどの企業は、会社は株主のものとして利益追求を第一義とし、仮にリストラによって会社の利益が上がって株主に利益をもたらせば、その経営者は賞賛されてボーナスをもらう、といった日本では考えられない風潮があります。対照的に日本では従業員・顧客・地域社会の利益も視野に入れて動く企業がほとんどです。アメリカ型の独善的な企業のあり方は儲けも大きいでしょうが短命となるリスクも大きい。むしろ日本の企業が培ってきた社会全体までの公益を考える姿勢を重視し、公益資本主義として世界と戦っていくべきという考え方が、公益資本主義です。