一部報道でも流れたようですが、今回の12月定例会の一般質問にて、モンテディオの高橋社長の退任について知事に質問したので、その内容を報告します。

(以下、本文)

天童市選出の県議として、また一モンテサポーターとして、まずはこの度の()モンテディオ山形の社長交代について、伺わなければなりません。

 先月末に、一部報道が高橋社長の退任を伝え、サポーターの中から不満や反対の声が上がり、反対の署名運動が行われようとしていた矢先、急遽開かれた臨時の株主総会において、高橋社長の退任が決定されました。

 この一連の動きに、サポーターから強い反発があり、様々な憶測が飛び交っています。また、先日議会開会日の議会運営委員会においても、副知事の説明に対して、様々な疑問と意見が出されたところです。その意見や憶測をまとめると、以下の2点になろうかと思います。

 一点目に、社長の退任の理由についてです。J2降格の責任、黒字見込みであれば選手の補強が出来たのではないかという点、観客動員の伸び悩み、などが理由としてあげられていて、特に目標だったJ1残留が出来なかったことが最大の理由であると説明されたと思います。

 しかし、石崎監督に関してはJ1昇格の立役者としての功績で続投が決定している中、一方で社長が責任をとらされることになります。確かに降格したチームの社長が責任をとることは往々にしてあるとしても、昨年のJ1昇格はリーグ戦6位からのいわば奇跡の昇格であって、実力的に言っても今回の降格はやむなしというのがサポーターの声としてありました。むしろ、私個人としてもJ1昇格の夢を見させてもらった石崎監督に感謝するとともに、高橋社長にもその功績を認めてよいのではと思います。

 また、社長の手腕を問うならば、黒字転換という実績をあげており、黒字分をリーグ戦途中で運用して、いい選手を獲得することは難しいと思います。観客動員に関しても、一年の結果をもって退任するというのはどうなのでしょうか。

 二点目として、サポーターからの退任要求の声が高まったわけでもなく、県の意思によって今回の決定がなされた印象が強いことと、臨時株主総会まで開いて退任を決定した経緯についてです。

 県が株式の2%を保有し、副知事が理事長を務めるスポーツ振興21世紀協会が49%の株をもっている以上、実質的に県の意思が株主総会の意思になります。県民から大きく責任追及の声が上がったわけでもなく、社長退任に反対する署名活動の動きがあったことから見ても、サポーターの思いとは離れたところで、県が退任を要求したと思われるのではないでしょうか。それが「政治介入のにおいがして嫌になる」「県民の宝であるモンテディオを、一部の人たちの私物にしてもらっては困る」などと言う、一部報道で聞かれたサポーターの声の背景にあると思われます。

 これは、議会運営委員会においても指摘があったように、市町村や企業がスポーツ振興21世紀協会を通じて関わっており、サポーターの団体も多く支援しているチームの人事が、県民置き去りのままに決まってしまったと感じさせたところが、大きな問題なのだろうと思います。

 また、12月1日の総会を前倒しして臨時総会を開いて辞任勧告をしたことも、県民が騒いだ一因です。反対の署名運動の機先を制したのでは、などと勘ぐられています。スタジアム問題の温度差が原因だなどという噂まで出てきています。

 こうした退任にいたる経緯から、副知事として県政を支え、その後もモンテディオの社長として一生懸命取り組んできた人を、県が事実上解任させた、という風に県民にとられたことが、今回の騒動につながっているのでしょう。

 以上、二点に渡って述べましたが、多くの県民は今回のことに不満を持っていると感じます。

 知事は、本年度を総括して、心機一転で来シーズンに望んでもらいたいとおっしゃっていますが、このような状態では、監督も選手も騒がしい状態に置かれ、新社長もやりづらいのではないでしょうか。

 様々な事情と経緯があったのだろうとは思いますが、今回反省すべきは、県民が置き去りにされた状態で、社長が「事実上の解任」されたと県民が捉えたことであり、それは、やはり丁寧な説明がなされたかったからだと考えます。内部的な経緯も含めて、オープンに事情を説明していれば、憶測や不満も払拭できたのではないでしょうか。

 こうしたことをふまえ、今回の高橋社長に退任を求めた考えと、その経緯について、知事に丁寧な説明をしていただきたいと思います。

(以上、質問本文)

このような質問に対し、知事の答弁は、議会初日の議会運営委員会で副知事が説明した以上のものは返ってきませんでした。

理由としては、プロチームとして結果責任を誰かがとらなければならない、他のチームでもよくあることだ。

高橋社長に辞任を勧めたのは県で、社長はこれを了承した。しかし、その後退任の意思がぶれたため、すでに後任人事を決めていたために、臨時の株主総会で全会一致で退任決議をした。

といったものでした。

社長の功績などには触れられず、退任を求めた理由もいまいち納得がいくものではなく(他のチームでも多く退任しているから、というのは理由にならないでしょう)、また、強引な前倒しの株主総会も退任ありきだという印象がぬぐえませんでした。

また、今回最大の問題だったのは、県民の意思が置き去りにされた状態で、県が勝手に人事を行ったと感じさせたことである、というのは本文でも述べました。その最大の要因は、県民に丁寧な説明をしなかったことです。

とくに、副知事が理事長をつとめるスポーツ振興21世紀協会の理事会には、事後報告だったというのは問題だったと思います。モンテディオには全市町村がこの協会を通して予算を出していますし、色んな企業が協力金を出していて、さらにサポーターの団体も関わっている。そんな中で、理事長が理事会に諮らずにそういった行動をとっていいのか、あるいは協会にその退任を要求する権限があるのか、こういった部分は、これからの議会で追及されるでしょう。

いずれにしても、最重要なのはモンテが強くなってJ1昇格を果たすこと、チームがより発展することが最大の目的ですから、ただ単に騒ぎ立てるのは本意ではありません。

ただ、今回のことは大いに反省すべき点があったわけで、今後こうしたことにならないように、県に強く訴えていきます。