一期四年を終えて、二期目に挑戦することを決意した現在の、今後に向けて考えている施策を、各分野ごとに書くシリーズです。

七番目は教育についてです。

政治の基本は教育だと思っています。教育が国の方向性を決め、次世代を決めます。

本年度、教育庁を担当する文教公安常任委員長を拝命したこともあって、本年一年、さまざまな教育に関する勉強をさせてもらい、提言もさせてもらいました。

以下、現在考えている教育に関する課題とやりたい施策を書かせてもらいます。

①学力向上に向けて

教育県山形と言われてきましたが、その地位も陰り、これを取り戻すためにも、まずは児童生徒の仕事は勉強です。全国では、さまざまな取り組みと好例がありますので、ぜひ天童・山形でも取り入れたいと思っています。

今回、県でモデル事業として取り入れる「探求型学習」。堀川の奇跡と呼ばれる高校の取り組みを導入するもので、生徒が社会の課題について問題意識を持ち、それに解決策を考え、プレゼンしていく学習法です。一見学力向上に役立たないように見えますが、難関大学の合格率が飛躍的に上がった取り組みです。ぜひこれは、天童に取り入れていきたいと思っています。

また、佐賀県武雄市では、「反転学習」というものを行っています。今までは基礎学習を学校でして、家に帰って応用問題などを宿題でやっていたものを「反転」させ、生徒にICタブレットを持たせて、それを使って家で基礎学習の予習をしてきて、学校で応用問題に取り組む手法です。これもなかなかおもしろいですし、ICTの活用というのも、今後の教育の大きなキーワードとなるでしょう。

また、同じく武雄市では官民一体型の学校を目指し、塾などを運営する民間と提携したり、足立区では学力の底上げをねらって「そだち指導員」という方々を配置したり、公営の学習塾を運営している市町村も増えてきました。

土曜授業も各地で広がっています。

さまざまな取り組みを参考に、教育県山形の復興と、天童の学力向上に寄与していきたいです。

②時代にあわせた教育

時代が進むにつれ、子ども達を取り巻く環境が変化し、新たな分野を教育する必要に迫られています。

例えばネット教育。ネットの功罪も含め、正しい向き合い方を学ばせるには、現在の先生方では限界があるので、外部講師を配置する必要があると思います。

同じように、英語の教育もなかなか人材が足りないので、こうしたさまざまな分野の時代が要求する教育に対し、地域が関わり、ボランティアや特別講師などを学校に入れていく体制をつくらなければなりません。

③いじめ対策

いじめに関しては、昨年の天童一中の悲しい事件を受けて、今年一年考え続けてきたテーマです。

まずは、学校側がいじめを隠蔽したり認めないことを防ぐために、「いじめがあった学校はマイナス」ではなく、いじめはどこでもどの学校でも起こりえる、という前提のもと、「いじめを発見し解決した学校がプラス」の評価を受けるような意識改革が必要です。これは教育委員会が積極的に評価し、県民にもこの考え方を発信していく必要があります。ある自治体では、いじめを発見し解決した学校に奨励金を出しているくらいです。

さらに、さいたま市では、児童生徒の最後の最後を救える人材「ゲートキーパー」を教師の中から養成したり、京都ではいじめ発見のチェックリスト(これは山形でも取り組んでいます)をつくったり、いじめの相談をメールで受ける体制をつくったりしています。

また、生徒自らがいじめを許さないことを示すため、生徒会が企画して、全ての生徒が黄色のリボンをつける「イエローリボン」の活動をしている学校もあります。生徒自身に責任を認識させるため、いじめをした生徒に出席停止処分を科す学校、警察と提携する自治体などもあります。

天童一中の悲しい事件があった天童・山形県は、こうした取り組み全てをやる、ぐらいの意気込みが必要と思います。

いじめ再発防止をこそ、保護者の方も願うことでしょう。しかし、教師の7割がいじめに対応する時間がないと答えたアンケートもあります。これを言い訳にはできませんが、教師だけで対応するのには限界があるのも確かです。やはりこの問題にも地域の力が不可欠です。

④地域の学校への関わり

新たな時代に対応し、いじめや体罰などに対応するには、上記のように地域の力が必要です。

地域が学校に関わり、学校の運営方針や人事(人事に関してはあまり口出ししないようですが)に関わっていく、コミュニティースクールという国の制度があります。政府はこれを全校に導入したいという方針を出しています。

大石田でこの取り組みをしていますが、非常に優れた取り組みでした。

学校側は聖域を侵されるという感覚があるかもしれませんが、そういうことではなく、外部の風を入れ、地域の協力を引き出すという観点から、ぜひ地域と学校との連携を図っていくべきです。

学校支援地域本部という制度もあって、地域のボランティアを学校に紹介したり募集したりする事業も、南陽などで積極的に取り組まれています。

山形県では、こうした制度を一本化し、山形独自の地域と学校の連携の体制づくりを検討していく方針です。

ぜひ天童でも、こうした好例にならって地域の力を積極的に学校に取り入れ、新たな教育やいじめなどに対応すべきです。

⑤保小中一貫教育

中1ギャップと呼ばれるように、中学での生活になじめない生徒をださないため、あるいは、保育から小学校、小学校から中学校とつづく学習がきれめなくスムーズにいくように、カリキュラムを考慮する取り組み、保小中一貫教育の取り組みが、各地で行われています。

小学校と中学校の先生が交換で授業したり、カリキュラムを協働で作成したり、積極的に小学校の先生が幼稚園や保育園に出向いたり、といったことで、子どものギャップ解消と学習を支援するのです。

これは中学校区単位で行われることが多く、ぜひ天童でも4中学校区の枠組みで、これを実現したいです。

⑥キャリア教育

子どもが自分の将来を見すえ、職業意欲を高め、職業選択を手助けすることは、非常に重要な教育です。

しかし、職業体験などはやっているものの、まずは子ども達に地元にどんな企業があるのか、天童木工さんやエムテックスマツムラさんのように、全国・世界に誇れる企業があることを知ってもらうことが大事です。また、技術者や農業・林業などにもすばらしい可能性があることも伝えることが大事です。

今の子ども達は、非常に職業選択の思考の幅が狭いように感じます。なにも公務員や銀行員などしか山形に職業がないわけではありません。(公務員・銀行員が悪いと言っているわけではありませんが)

さまざまな職業の可能性とすばらしさを伝え、地元にどんな企業や仕事が存在するのか、これを伝えることが大事でしょう。

また、地域の歴史や伝統文化を伝えることも重要で、これは小学校などで取り組んでいますが、もっともっと地域学を充実させ、地元に誇りと愛着をもたせることが重要になってきます。そうした地域を学ぶことに土曜日を使って、土曜授業を復活させるのもいいかもしれません。そのときにはぜひ先生からはやすんでもらい、地域の方々がボランティアで授業する、といったことが実現できればと思います。

⑦大学の誘致

最後に、私の夢として大学の誘致があります。

少子化の時代に大学?と思うかもしれませんが、別府などでは海外の学生を積極的に受け入れて成功していますし、やはり若い人たちがまちに溢れるのは、地域の力です。

中途半端な大学をつくっても仕方ありませんが、例えば明治大学の創始者、宮城浩蔵先生を輩出した天童市、明治大学のサテライト校を誘致するとか、別府のように国際大学を誘致するなど、地方創生に向けてこの夢に向けて頑張りたいと思います。

 

教育に関しては、まだまだ考えやアイディアがあります。

ぜひ地元の未来のために教育に力を入れていきたいです。