藻の写真近年、バイオ燃料が注目されていて、国会でも質問されたりしています。とくに「藻」から油分を抽出して燃料をつくる技術がすでに実用化されていて、農地・田んぼなどの土地を活用して「藻」を培養して、燃料をつくることができるだろうとされています。

つまり、田んぼが油田になるかも。という夢のような話です。

このバイオ燃料製造につながる藻類の研究・実用化について、つくばで視察してきました。すでに実用化に向かって進んでいて、導入を検討しているあぶくまの農家の方とともに説明を受け、その後、実際の藻と実験・実用化施設を視察してきました。

国の支援を受けつつ大学が共同研究をはじめ、含油率の高いNSXという藻の種を見いだし、これを実用化すべく低コストで大量培養が可能な手法を考案したとのこと。ビニールハウス内で培養液により藻を培養する技術(光のあて方、油分の抽出方法など)を開発することで実用化しました。

休耕地などを利用し、農地でこうした施設をつくり、ビニールハウスから燃料をつくろうという試みであり、日本の農業の振興に大いに期待でき、地方での雇用創出を目標としています。

この技術でつくった燃料でディーゼル発電を行う計画が、すでに実施目前という状況なのには驚きました。

藻にも種類があり、初期投資の予算や用途によって、色んな藻を培養して航空機燃料やバイオマス発電の燃料、食用油や食品などが生産可能とのことでした。投資額と立地などを考慮し、培養する藻の種類をうまく組み合わせ、需要と相談しながら建設・運営するのがいいということでした。

これは光合成を行う藻による燃料開発という意味で、低炭素社会への扉を開くものであり、また、休耕田や耕作放棄地を活用できるという意味で、日本の農業の救世主たり得るものであって、さらには、地方における雇用創出という意味において、地方再生の一翼を担えるものです。

非常に夢と希望が持てる視察でした。

問題点としては、こうした藻の培養が農産物として認知されるか、といった課題があるかに思われますが、もたらされる有用性を考慮すれば、政治レベルにおいて国・県などで法整備と普及拡大を図るべきものであると強く感じました。

また、初期投資の問題や新しいものへの警戒感などが今後の導入への障壁になるでしょうから、実際の成功事例が導入拡大には不可欠だと思います。ぜひ、山形県においても農業先進地として、創意工夫プロジェクトなどをうまく利用して、この導入に注力すべきであると強く感じてきた次第です。