_DSC_62056月定例会にて一般質問を行いましたので、各項目にわたって報告します。

今回の質問は、モンテディオ山形のスタジアム問題について、天童選出の県会議員として大きな時間をとりましたが、思わずヒートアップしてしまい、一般質問で初の、2回再質問をするという前代未聞の行為をしてしまいました。でも、天童選出の議員としては、思いがこもって当然ですし、地元天童の誇りを守るために必要なことだと信じています。

今回明らかにしたかったことを要約すると、

①山形県においては、スタジアム建設のことは全く白紙であること。そんな状態で「どこに建設するか」などと論じることそのものがナンセンスであること。

②建設するとしても、10年以上将来的なことであって、建設の判断を下すのはあくまで県で、一部の有力者が恣意的に決定するものではないこと。建設の論議は公的な場でなされ、もちろん議会の承認も得た上で、どこにどんなものをつくるのか判断されること。

③要は、2,3年後に、ホームを山形市にもっていかれるなどということはないということ。

こういったことを明らかにしようとして、ほぼ私の質問の主旨にあった回答がありました。ただ、あいかわらず「21世紀協会にゆだねる」などというあいまいな答えもあったので、そこを2度の再質問にて、県が責任逃れをするのではなく、最終的な決定権は県と議会にあることを明確にしました。

山形市長の今回のスタンドプレー的なやり方が正しかったとはとても思えません。山形市と天童市の誘致合戦のような事態を招いた山形市長の責任は問われなければならないと思うのですが、マスコミも山形市議会もそういう議論はしてくれないのが悲しくなります。

私は隠れもしないスタジアム建設推進派ですので、ぜひ正々堂々と建設について語れる公式な場が早くできることを望みます。そうなれば、私は情熱をもって天童こそスタジアム建設に最高の環境であることを主張して頑張ります!

 

少し長いですが、質問部分を全文掲載します。興味のある方は読んでみて下さい。答弁部分も聞きたい方は、県議会の公式ページで現場のVTRが視聴できますので、ぜひご覧下さい。

1 モンテディオ山形の支援とスタジアム建設について

(1)スタジアム建設についての基本的な考え方について(知事)

早速まずは故郷のために、一つ目の質問、モンテディオ山形に関わることを質問させていただきます。

最初にお断りしますが、この件において私は、知事や執行部を責める意図はありません。しかしながら、過熱した報道や注目度によって不確定な憶測ばかりが飛び交っている現状を思うと、一度しっかりと知事や執行部の考えを伺い、議員各位・マスコミ・県民の皆様が意識を一つにしなければならないと考えます。

憶測を廃するためにはっきりすべきことを集約すると、次の三つになろうかと思います。一つは、サッカー専用スタジアムは建設することが前提なのか。二つ目は、スタジアムを建設するとしてその時期の問題。建設はここ2,3年でされるものなのか、十年以上未来の将来的な夢なのか。そして三つ目は、よく知事が口にされる「オープンな議論」という言葉の真意について。すなわち、建設の議論はどこでなされ決定されるのか。  この三点について明らかにすることで、憶測や不安を廃し、スタジアム建設という夢にむかっていけると考えますので、なにとぞ明確なご答弁をお願いいたします。

私は、ホームの試合ではゴール裏で飛び跳ねながら応援している一サポーターでもあります。その私にしてみれば、サッカー専用スタジアムは一つの夢であり、スタジアム建設にむけた研究を天童市議の時代から行ってきました。

そんな中、突如として山形市長がこの2月に県に対し、「Jリーグの秋春制移行に伴い、冬季のJリーグ公式戦が可能な新たなモンテディオ山形のスタジアムの整備を検討する際は、山形市と共同して山形市内に整備して欲しい」と発言しました。自分が公約で掲げたドーム建設の予算を凍結した上で、いきなり三月議会の初日に発言したもので、これはかなり異例の、というより異常な事態と言わざるを得ません。

異常な提案のなされ方をしたために、すでにサッカースタジアムが山形市に建設されるのが既定路線なのではないか、でなければ、あんなことをあんな風に発言するはずがない、といった憶測が飛び交い、報道が過熱し、県民の注目が一気に集中しました。

驚き、憤りをおぼえたのは天童市民です。県の総合運動公園は、なかなか決まらない国体の会場を建設するために、地元の方々の協力と土地の提供があってできた血と汗の結晶であります。そしてそこで活動するモンテディオ山形なのだから市民あげて応援しようと、まだまだ観客が入らないころから応援し、モンテの応援隊をつくって支援し続け、やっとJ1昇格の歓喜、そして、J2降格の悔しさをわかちあってきたのです。

こうした経緯を考えれば、天童市民の怒りは当然のものです。にもかかわらず、「モンテは天童市のものじゃないだろう」などという批判が天童市によせられたのです。しかし、天童市民はそんなことを言ったことは一度もなく、むしろ、県民みんなで応援しようと呼びかけて率先して支援してきたのです。

こうした感情的な思いもあって、結局、サッカー専用スタジアムは山形市と天童市の誘致合戦のような様相を呈してしまいました。このような状況は、私としても非常に不本意です。本来、モンテディオ山形が強くなり、県民に愛されることが最重要視されるべきであり、天童市長も冷静にそう繰り返し、マスコミに対してそう発言してきました。

山形市長がスタジアム建設を目指すことの是非はおくとしても、その提案の仕方が正しかったとは思えません。こうした混乱と不安をまねいたことに対して、山形市長は批難されてしかるべきと考えますが、ここは山形県議会ですのでその批難は山形市議会にお任せして、本題の質問をしていきます。

先ほど述べたとおり、最重要視されるべきはモンテの強化と発展であって、議論の出発点はそこにあり、そのために、運営を安定させ、チームの基盤を強化し、選手の育成と獲得に努めていく、ということがまずは最大の課題であります。これは誰もが意識を同じくすることだと思います。ですから今、チームの基盤と運営強化のために21世紀協会の中で協議がなされ、株式会社化や一般企業の参画の議論がなされ、アビームコンサルティング(株)がパートナー企業となりました。

このパートナー企業によりますと、コンサルティングのノウハウを活かして、経営企画やスタッフ派遣、新ビジネス創出などを行い、事業規模を拡大し、チームの強化へとつなげることを提案していますが、あくまで21世紀協会が運営の主体であることは侵さず、資金的な出資はいまだに未定ということです。スタジアムに関しても、NDソフトスタジアムを活用することがそもそも募集の前提であり、総合運動公園の指定管理者となることを短期目標としています。新スタジアムのイメージづくりという項目もありますが、これはあくまで長期的展望であり、しかもこれはあくまで提案であって、決定権がこの会社にないのは明らかであります。つまり、新たなパートナーにしても、まずは経営の安定とチーム強化が先であって、スタジアムの話は長期的なその先にある議論という見解を一にしているわけです。

まずは経営の安定とモンテが強くなること、それが成し遂げられて、さあ、その先に選手が活躍する環境整備や観客の満足度向上のために、やはりスタジアム建設が必要だ、となれば、そこではじめて、じゃあ、どの程度の予算をかけるのか、現状のスタジアムに手を加えるのか、もしくは新たに建設するのか、新たに建設するとすればどこに、どんな規模でどういった施設をつくるのか、こうした議論がなされるのでしょう。

これまで、もうスタジアム建設が決まっているのではないか、との憶測から、こうした議論の段階をすっとばして、「どこにつくるか」という論調に終始してきたのが問題だったのだと私は考えています。

知事はずっとオープンな議論を、と発言されてきましたし、21世紀協会での議論を待つ、としてこられました。この発言は、少し誤解されているのではないかと思います。オープンな議論とは、どこにつくるのか、それこそ山形市や天童市、他の市町村や株式会社まで加わって、誘致合戦するオープン戦をするような印象であり、21世紀協会での議論を待つというのは、21世紀協会がスタジアム建設の決定を下し、どこにつくるかも、県が決めるのではなく、協会の決定を待つ、といった印象です。

しかし、こうした印象はあくまで誤解であり、知事のこれまでの発言などをあわせ考えれば、真意はこのようなことだと思います。すなわち、透明性をもちながらオープンにモンテの将来について話し合い、その発展のための議論を、21世紀協会を中心に行っていこう。そしてその先にスタジアム建設が持ち上がるのなら、それはそれで大きな夢として大いに結構で、大いに議論しようじゃないか。  これが、知事の言わんとしていることではないでしょうか。

このような考えに立つならば、私が最初に提示した明確にすべき三つの事柄、スタジアム建設は建設ありきなのか、建設するならばいつ頃なのか、そしてその決定はどこで議論され決定されるのか、の三点について自ずから答えが出るでしょう。  つまり、スタジアム建設はモンテ強化の議論の先にあるものだから建設ありきというわけではない。ここ2,3年で簡単に結論を出すのではなく、10年後20年後の将来的な夢として広く議論された上で、どこでどうつくられるかの考えを示していく。

そして最終的には、建設する主体たるべき県が、県民と議会の承認を経て建設の決定を下すことになるでしょう。21世紀協会の理事長も、スタジアム建設に関しては、県の力を借りることにならざるを得ないと発言していますし、税金を投入しての建設となれば、このような手順が踏まれるのが考えてみれば当然です。

私としても、スタジアム建設の議論はこうあるべきだと思いますし、こうした議論ならば正々堂々と語り、スタジアム建設を長期的な将来の夢として大いに議論できるわけですが、スタジアム建設の基本的な考え方について、ぜひ知事の意のあるところを伺い、憶測や誤解を払拭していただきたいと存じます。

(2)サッカー専用スタジアムについて(企画振興部長)

さて、スタジアム建設の基本的考え方を質したところで、スタジアム建設の具体を企画振興部長に伺います。  私は隠れもしないスタジアム建設推進派ですが、同時に相当な大事業でもあります。

サッカー専用スタジアムと呼ばれるものは、どんなもので、どれほど予算がかかるのか。サガン鳥栖のスタジアムが最も低予算の好例だと思いますが、これで約70億円です。このスタジアムは、観客席に屋根がかかっていて、ピッチには屋根がかかっていません。いわゆるドーム球場ではない。つまり、真冬になれば、フィールドには雪が積もって試合ができないのです。

そもそもことの発端となったJリーグの秋春制への移行は、真冬に試合することを前提としています。山形市長の言うように真冬でも全試合山形で開催すべく、全天候型のドーム型球場を建設するにはどれほどの予算がかかるのでしょうか。

Jリーグは人工芝での試合を認めていませんから、天然芝のピッチをつくらなくてはならないのですが、スタジアムを屋根で覆ってしまうと太陽光が届かず、人工芝でしかできません。そこで、大分ドームのように開閉式の屋根にするか、札幌のように天然芝のピッチそのものをスライドさせて外に出すかして、天然芝に陽をあててやる必要があります。大分ドームの建設費はドーム本体だけで二百数十億円。山形の雪の重みを考えればもっと予算がかかるでしょう。

仮にそうしたドームをつくっても、結局雪は降るわけですから雪かきをしなければ天然芝に陽はあてられませんし、真冬に天然芝を育てられるか疑問です。もしJリーグが人工芝も認めるように規定を変えたとすればもう少し予算を抑えられるでしょうが、ドーム球場をつくるには、とても70億などという予算で建てられるものではありません。

つまり、秋春制移行そのものが、雪国にとって不適なのであって、まず我々北国の者がしなければならないことは、団結して秋春制に反対するのが先だと思います。まして、日本が合わせようとしている秋春制をしいてきたヨーロッパ自体が、逆に春秋制へ移行しようかという動きも見られます。

また、全国の例を調べたところ、スタジアムをコンサートなどの多目的に使うことは、天然芝を荒らしてしまうために難しいと聞いております。つまり、サッカー場としての純粋な使用しか期待できないため、なるべく低コストで建設することが望ましいのです。

さて、そうした議論を踏まえて、サッカー専用スタジアムにはどういったものが必要なのか。まずは広大な敷地、スタジアムそのものと駐車場、ミーティングルームや練習場などのハードです。広大な敷地は転がっているわけではなく、土地を買うにしても予算の問題と、農地転用や所有者の合意といった課題が必ずあります。あまりにも郊外につくるにのでは便利さの上で本末転倒ですし、もし市街地につくるとしても交通渋滞の問題や応援による騒音への苦情などの問題があります。こうした課題を地域住民から理解してもらった上で、熱い応援を引き出さなければなりません。  予算と施設と住民の理解がそろってはじめてスタジアムは輝くのです。どこにでもいいから、スタジアムさえつくってしまえば観客が来て盛り上がるというものではないのです。

もし、総合運動公園の中につくるならば、新たな土地や駐車場や練習場は必要がありません。他の場所で、これ以下の予算で、よりいい条件のスタジアムをつくり、周辺の課題をクリアできるところは皆無でしょう。私が、総合運動公園こそサッカー専用スタジアムを建設するに最適な場所とするゆえんです。

しかしこれは、あくまでスタジアム建設がなされるならば、であります。私も天童選出の県議として、ぜひ天童で建設を、と胸を張ってアピールを展開するでしょう。

ですが、執行部としてはどの程度、スタジアム建設について検討しているのでしょうか。まずは、そもそも事の発端となった秋春制移行の議論はどうなっているか、どのような交渉があるのかを伺います。また、スタジアムがクラブライセンスの施設基準全てをクリアしていないことについて不安視する声もあり、21世紀協会としては今後の改善計画を提出することで当面の対応としているようですが、これにJリーグの方針や21世紀協会の対応に変化がないか、伺います。

さらに、スタジアム建設について、具体的な検討や想定というものはされているのでしょうか。例えば、建設費、設備の想定、周辺の住環境に与える影響など、想定すべき課題は多々あると思います。こういった検討がなされているのでしょうか。もしまったく白紙なのであれば、スタジアムは喫緊に建設するものではなく、将来的な夢として長期的に議論されることを示唆すると思いますので、併せて、企画振興部長に伺います。

~再質問~

スタジアム建設に関しては、2,3年後に建設するというよりも、10年後、20年後の将来の夢として長期的に議論されるものと理解しました。そしてそれは誰かが個人的に決めるなどというものではなく、透明性をもって広く公正に議論され、最終的に建設を決定するのは県であるという答弁だったと理解します。つまり、県で建設の検討がされてもいない現段階において、どこがホームを誘致するのかなどというのは、ナンセンスな議論だということになります。
正当な手続きが踏まれてスタジアム建設が俎上にのぼった時、私はあらためて公式な場で正々堂々と、天童の総合運動公園が一番予算をかけずに、よりよい環境でスタジアムが建設できると、アピールしていきたいと思います。

どこがホームを持っていくのか、などというのは時期尚早の話で、まずはモンテがいかに強化されるか、そこに意識をもっていただくべく、議員各位、マスコミ・県民の皆様にも明記していただくべくお願い申し上げ、私の質問を終わります。ありがとうございました。