山形はマイカー社会です。車を一人一台もっているケースが多く、車がないと不便だという状況です。しかし、車の所有は家計に負担をかけますし、交通渋滞や事故の増加をまねき、中心市街地の衰退をひきおこす可能性もあり、環境的にもいいことではありません。

車そのものを否定するものではありませんが、過度にマイカーへ依存した社会は、様々な問題をはらんでいて、大量生産大量消費の時代が終わった今、車から社会を見直す時期に来ていると思います。

 

①道路やまちづくりの問題
道路の問題は一番多く要望をもらうものの一つです。高速道路や地域高規格道路といった道路や歩道は一日も早く整備しなければなりません。そのためにも予算の選択と集中が必要です。

ドイツやイギリスでは、車から社会を見直すまちづくりが進んでいて、古い街や市街地・観光地には車を進入させない、あるいは人が歩く速度でしか走れない、という地域を指定し、地域の安全確保や街並み保存に力を入れている場所があります。そこでは道路で子どもがボール遊びをし、昔ながらの街が保存されているのです。日本でも福島の大内宿のように車の進入を規制して、古き良き街並みを保存している観光地の例があります。

車を規制することはもちろん不便をきたすので、地元の人たちの主体性と意欲がなければできないことですが、ぜひ古き良きふるさと山形を保存するために、地域の安全を確保するために、あるいは新たな観光地の創出のために、そうした車社会への発想を転換していく時代が来ていると思います。そうした住民意識の変革のために行政が契機づくりをすべきではないか、そうしたモデル地区ができないか、執行部に質問しました。

 

②公共交通機関の充実
車を一人一台所有しなくてもいい社会をつくるためには、公共交通の充実が不可欠です。公共交通は、電車やバスの利用客が減り、それにあわせて路線が減り、益々不便になって乗客が減る、という悪循環に陥っています。

なんとか利用客を増やすような政策が必要で、それは単に赤字路線への補助というやり方ではなく、民間活力を利用しながら、戦略的に体系的に政策をとる必要があります。
各地で行われているデマンド型交通も、既存のバス路線との競合や不便さによる利用客の伸び悩みと、課題が多くあります。しっかりと交通網についての課題を見つめ直し、公共交通の充実を図らなければなりません。

 

③エコへの取り組み
車社会というとエコの側面が注目されます。排気ガス・CO2の排出を抑えるため、自転車通勤を勧めたり、相乗り運動をしたり公共交通の利用を促進したりすることが考えられます。
全国では、エコ通勤や省エネに取り組む会社や家庭にエコポイントを発行して、ポイントがたまると公共交通の乗車券をプレゼントし、省エネの定着と公共交通の利用増につなげるといった、おもしろい取り組みをしているところもあります。

こうしたアイディアをもって、車のシェア、公共交通の充実といったものを促進していければと思います。

④車社会の将来ビジョン
こうした様々な側面と課題をもつ車社会を見つめ直し、交通政策を戦略的に組み、県民に意識改革を促すような「山形車ビジョン」といったものの策定を、知事に提案しました。